こんにちは、ばななです。
誰しも人生で一度は求人広告を目にしたことがあると思いますが、その広告…丸々信じていませんか?
求人広告はあくまで依頼者の期待に応え求人を成功させるため、あらゆる手法で広告を打っています。
ですのでもちろん悪いことは書けない。
って言われてもだれも応募しないですよね。
なので、悪い面はあえて目立たせず良い面を猛プッシュしたりポジティブに言い換えたりします。
今回は、私自身過去に求人広告代理店でバリバリ営業をし、広告作成も行っていた経験を踏まえ、広告に隠された本当の意味をお話します。
(あ、いまはもう辞めていますよ!求人広告代理店営業はめちゃくちゃブラックでした!)
広告は基本ポジティブ
求人広告ですが、第一前提として嘘はついてはいません。
法律で嘘ついちゃダメよと決まってるので!
とはいえ給料や時間など最低限提示しなければいけない内容以外は、好きに書いておっけーなのが広告業界。
そして求人広告も当たり前ですがビジネスです!
求人広告という商品をお客さんに売っているわけで、ヘタなものは売れません…
作った広告はお客さんの厳しいチェックが入り、ネガティブワードがあったり会社イメージを下げかねない内容はNG、修正が何度も入ります。
つまりはネガティブな内容は、基本書かないかポジティブに言い換えをしているパターンがほとんど。
では実際どんな言い換えがあるのか?
早速いきましょー!
※もちろん下記のワードを使っている求人すべてがネガティブなことの言い換えではありません。
なかにはこういう意味で言い換えてることもあるよーといった紹介なので、あしからず…!
アットホーム
→少人数で閉鎖的
“家庭的”や”なんでも言い合える環境”なんかもありがちですね。
本当に仲良しパターンもありますが、少人数運営で良い意味でのアットホームな会社は少数です。
即採用可能!
→慢性的に人手不足or急な退職
特に正社員の場合、特別な事情がない限り良識ある方は1ヶ月ほど前には退職を伝えることが大半。
企業は退職がわかった時点で人が必要な場合は採用活動を行うので、即採用可能ということはすでに人が足りない、いますぐ欲しいということです。
会社がブラックすぎて即日退職!という場合すぐ穴が空くので危険。
○○年で昇給も!
→入れ替わりが激しい
すぐ昇給や昇進が可能な会社は、「ベンチャーで実力主義」か「社員の入れ替わりが激しいため上に上がりやすい」のどちらかがほとんど。
私が入社した求人広告代理店も、このアピールありました。結果死ぬほど入れ替わりが激しいからだと知ることになった…
学生・主婦・Wワーク歓迎!
→誰でもいいから来てくれ
専門職や人気職、優良企業ほど条件が厳しくなる傾向あり。
下は10代から上は50.60代まで、Wワークも未経験も歓迎!というところはなるべく窓口を広げて応募者を増やしたい意図があります。
慢性人不足な職種や勤務地に選択肢が多すぎる職種(コンビニやスーパーなど)に多い。
やりがいや仕事の楽しさ
→他にアピールできることがない
ものによっては本当にそこでしか経験できない仕事もあるけど、よくある職種でここをアピールするということは他に際立ったアピールポイントがないということ。
やりがいはどの仕事でも当たり前にあるのが本来の姿だからあえて書かなくていいんだけど…
文字稼ぎやとりあえずポジティブワード使いたいときによく使用されます。どんな求人でも使えるオールマイティワードNo.1!
未経験可・資格なしでも給料がいい
→大半がやりたがらない仕事
基本特別な資格や経験が必要ない仕事でやたら給料がいいものに関しては、大半の方は避けたい職種が多いです。
超絶ハード労働であるとか、クレーム対応系でストレスが尋常じゃないとか、仕事だとしても躊躇する内容があるとか。
大手の求人広告では、必ず広告元の現地調査や細かい規定によるチェックがあるので、詐欺系に関してはあまり心配ないです。
有給休暇、産休育休記載
→実績はないパターンも
過去の取得実績を数値で表している場合は問題ないが、福利厚生欄にさりげなく書いてあるだけの場合は注意が必要。
場所によっては制度はあるけど利用者はいない、暗黙の了解で利用できるような雰囲気ではない、ということもありえます。
実績記載がなく気になる場合は、前例があるかどうか、取得しいまも続けている人がどのくらいいるかどうか直接聞くべし。
笑顔が絶えない職場
→100%盛ってます
まず笑顔が絶えないなんて表現は抽象的でしかなく、求人広告を依頼する立場の方は本気でそう思っていても実際の現場では殺伐としてるなんてことも大いにある!
ちなみにこれも求人広告作成時、書くことに困ったときによく使うワード。誰かの主観でそう思ったなら書けちゃう便利ワードですからね。
とにかく堅い文章
→上司も堅物率高し
役所系はそもそも広告の自由度が低いため致し方ないですが、民間企業でやたら堅い文章が並んでいる場合、広告チェックをする立場の人間が堅かったり固定概念強いタイプがほとんど。
「ラフな文章は企業イメージが損なわれる!」と考える人や、「ここはこう書き換えてください・この文章を使用してください」と一字一句句読点まで細かい指示をするタイプまで様々…
ラフな広告や変わった広告を出してるところは、その広告でGOサインが出せる=そういうのには寛容な担当であると思ってください。
給料に注意
→基本額面、残業代込やインセンティブ込の給与例
給料は正社員の場合、基本額面記載です。
つまりはそこから社保やら税金やらが引かれ手取りは-○万円になり手取りは想像以上に低かった、ということもあるため、頭の片隅に入れといてほしい。
また給与例は実際に支給したことのある例でないと書いてはいけないため、なるべく高い水準の人を例に出すのがポピュラー。
入社歴が浅く、募集されている給料条件は低いのに給与例だけは高い場合、ほぼほぼインセンティブや短期昇格、残業代が含まれた結果のため、あまり本気で捉えない方がいいです。
特にインセンティブ含みの場合は売り上げがいい営業マンを例に出すため、あまり参考にならん。
昇給や賞与
→存在しているだけ、小額パターンあり
【年1で昇給】など明確な記載がない場合、いつかはわからないけど制度として昇給もあるよというパターンも。
また賞与は「年4回!」と謳っていても、実際は0.5ヶ月分の給料×4回でした、なんてこともあります。業績賞与も経営不振だと全カットなことはわりとよくある事例…
とはいえこれに関してはどれもないよりは断然いいのは間違いない。
20代活躍!
→長く続かない
いまいる社員のほとんどが20.30代です!などアピールしている場合、つまりは10年・20年と続けている社員がほぼいないということ。
出来立てホヤホヤの会社でもない限り、若い層で構成されてる=その入社した若い層は長く続けていない。
逆に言えば、若い層だらけなのに自分だけ年代がかけ離れているような状況で働き続けるのはなかなかしんどいものが…
ノルマなし
→目標はある
これはもう鉄板です!
特に営業職、どこもこのノルマないよ!をアピールします。毎月ノルマに追われるよ!なんて書いたら誰も応募しないので。
ノルマではなく目標はあるという状態、言葉の意味は違えど結局中身は変わらないです。
ノルマではないけど目標はあるから数字を追うのは当たり前、目標達成しないと叱咤される。逆に営業なのに何の目標数値がないところなんてありません。
簡単そうだったり華やかに見える仕事
→思わぬところがつらい
これはどんな仕事にも言えますね。
「簡単作業!○○するだけ!」という仕事内容でも実は環境が地獄だったり、華やかに見えるけど想像以上にストレスがかかる仕事だったり。
私の過去の失敗では、都内のカフェ勤務という文面上では華やかでしたが、実際はビル中で喫煙可の喫茶店だったため、昼時には冗談抜きでタバコの煙で前が見えないような環境。
受動喫煙どころではなく煙を食べて働いてるようなもんでした…あれは本気でつらかった…
働いてから気づく思わぬつらさがあるのは覚悟しておきましょう。
離職率の低い優良求人は
たしかに求人広告のポジティブワードへの言い換えは多数ありどれも見抜くのは難しいですが、それでも優良求人はあります。
ただタイミングにもよるのが正直なところ…
詳しくはこちらの記事でまとめたのでこちらをどうぞ!
こんにちは、ばななです。 元求人広告代理店営業として働いていた私。求人広告って、アピール面を大きくするためブラックかホワイトかもわからないように作っています。 実際私も求人広告代理店営業の求人見て、まんまと騙され「良さそ[…]
結論
今回は求人広告の作られた文章についてお話しました。
結論、いいとこどりの企業はない!
求人広告は、最低限の情報を確実に伝えることは法律で定められていますが、残りはぶっちゃけ装飾です。
いかに素敵で人が集まりそうな広告を作れるかどうか。
どんなに華美な求人でも、なにかしら裏があったりあえて伝えていないことがあるのはもはや当たり前です。
もちろんなかには本当にホワイト企業だったり、営業マン側から見ても「素敵な職場だな、優しい上司なんだな」と感じるところがあるのも事実。
悪いところばかりではないですよ!
そのことを頭に入れた上で、気になる求人には積極的に応募し、問い合わせでもいいですし面接まで進んだなら面接時でもいいので、疑問点がある場合は必ず聞きましょう。
そして求人広告はあくまで「広告」ということは忘れずに!
それでは、お読みいただきありがとうございました。
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